初期虫歯についてblog

「初期の虫歯ってどのような状態?」

「効果的な改善方法とは?」

 

①歯の表面が溶け出している。

初期虫歯(C0)は要観察歯のことを意味し、表面のエナメル質が溶け出している状態です。

リン酸カルシウムという物質で形成されているエナメル質は、口の中が酸性になると溶け出していきます。この状態が続き虫歯の初期段階に移行するプロセスを「脱灰」と呼びます。

 

 

 

 

 

 

②歯が変色し始める。

リン酸カルシウムが溶け出して脱灰し始めると、歯の表面が白濁していきます。さらに、奥歯では歯の溝が茶色くなっていき、歯に変色が見られます。

これは虫歯の初期段階が始まったことを意味します。変色の段階では痛みを感じることはありません。

変色がある場合は歯科医院で1度診てもらうことが大切になります。

 

 

               

 

③再石灰化が行われる。

「再石灰化」とは、虫歯ではなくとも、口内で常に起きている現象です。歯を脱灰から守る唾液の自然治癒のメカニズムです。

脱灰で溶け出したリン酸・カルシウムなどのミネラル成分が元に戻ることをいいます。

エナメル質の再石灰化が行なわれている最中は、初期虫歯の進行を抑制することができるので、

初期虫歯の改善には、再石灰化を促進させることが大切になってきます

このバランスが崩れると虫歯が進行していきます。

再石灰化を促進させるには、食生活を見直したり、しっかりとフロスやブラッシングで歯垢の除去を行うことが重要です。またフッ化物入りジェルで歯をコーティングすることも効果的です。

 

④歯に穴があく。

エナメル質う蝕(C1)とはエナメル質が溶け出すことで歯に穴が開いてしまうことを意味します。脱灰>>再石灰化、エナメル質の溶け出しが進行してしまった場合です。

このまま進行し、歯に穴がいてしまうと自然治癒での治療を期待することが難しいです。

象牙質まで進行した虫歯(C2)とは象牙質まで進行した虫歯をいいます。深い部分まで進行している場合もあり、痛みを感じたり、冷たいものがしみたりすることがあります。

歯科医院での治療が必要になります。

 

 

 

 

 

ご家庭での初期虫歯(C0)の改善方法

歯垢が残っていると、虫歯の原因となるミュータンス菌が増殖する可能性があります。食後に磨き残しがないようにフッ素入り歯磨剤を用いてしっかりとブラッシングケアを行っていきましょう。ブラッシング後のフッ素洗口も有効になります。

 

また、糖分の過剰摂取や食事回数が多すぎると初期虫歯の状況を悪化させてしまう可能性があるため、バランスの整った食事や食事回数を意識することが大切です。食生活習慣を見直して健康的な生活を心がけるようにしましょう。

 

歯科医院での改善方法

 

唾液検査SMT

虫歯ができてしまった際は、唾液検査を行った方が良いと言えます。自分の口内環境をきちんと把握するためです。SMTでは虫歯菌、唾液の酸性度・緩衝能等を知ることが出来ます。

 

   

 

フッ素塗布

フッ素を塗布するのは虫歯を防ぐ効率的な方法の一つです。

フッ素にはエナメル質を強化して、脱灰を予防する役割があります。さらにフッ素は初期虫歯が自然治癒を助長する働きをもつ物質です。初期虫歯の進行を防ぐために非常に効果的であると言えるでしょう。歯科医院やクリニックでフッ素塗布を行うのが一般的です。

シーラント

シーラントとは奥歯にある溝に補填するプラスチック樹脂のことを指します。歯を削らず、虫歯を事前に予防する方法であるため、虫歯になる前の歯におすすめの改善方法です。

 

PMTC

PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機械を使用して全歯面から選択的にプラークの除去を行う歯科予防処置になります。

歯面研磨とは異なり、PMTCはリスク部位のバイオフィルムの除去を行い、虫歯予防・歯周病予防になります。

 

       

染め出すことによりしっかりとプラークの付着部位が確認でき、確実にバイオフィルムを除去することが可能になります。

 

まとめ

初期虫歯(C0)はミュータンス菌によって、エナメル質の表面が溶け出してしまうことで状態が悪化していきます。

 

お子様の歯が虫歯で治療することがないように、ご家庭でのブラッシングや歯科医院でのケアを徹底することで自然治癒する可能性もあるため、意識するようにすることが大切になります。

 

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